施工例

あるマンションのお風呂場が御影石と大理石で作られています。

築年数が経っており、石の汚れや、エフロ（コンクリートのアク）、もらいサビ等も発生していて、石材部分の全体洗浄とシミ抜きを行いました。

更に、浴室全体から発生している臭いが気になるとのことで、消臭を兼ねて翌日まで湿布施工を行い完了しました。

あるマンションで入居者が出た後に、内装のリニューアル工事の一環で、御影石と大理石で出来たお風呂場の洗浄の依頼が入りました。

更に、「何か気になる臭いがするのだけど、どうにかなりませんか？」という問い合わせも入りました。

お風呂場で臭いが発生しやすいところは、一般的には、排水溝からが多いから、パイプ等の洗浄を専門にする業者に依頼したらどうですかとお話したのですが、天然石の全体洗浄はどうしても行いたいということで弊社に依頼がきました。

まずは、御影石に関しては、表層に付着した水垢や石鹸カス、皮脂等の汚れを除去していきます。その後、床面に発生しているエフロ（コンクリートのアク）の除去を行いました。

大理石の壁の方は、経年による劣化で、ひび割れのような亀裂が入り、その中にカビが発生しています。

大理石名は「ペルリーノキャーロ」と言って元々、石の特質で、筋が多く水周り使用には向いていないので、お風呂を使用していくとどんどん劣化していきます。

劣化で石に隙間ができ、湿気のため、カビが発生したのでしょう。

当然、カビも臭い発生の元になりますので、こちらは表面洗浄後に塩素系のカビ抜き剤を塗布して2時間くらい放置しました。

最後に排水溝も気になるところなので、排水周りのエフロや、ぬめり等を除去後にこちらも塩素系の洗浄剤をどくどくと流し込みました。

そして最後に床面の石が常にジクジクしていて乾燥しにくいことから臭いが発生しているかも、という前提で消臭用の湿布をして翌日のお昼ころまで放置しました。

翌日、湿布を剥がして良く乾燥をさせて、異臭がないのを確認して完了しました。

今回はあくまで、洗浄のみで入りましたが、その他の方法としては石の吸水率をコート剤で抑えて石を早く乾燥させる方法や、シール材や目地材の劣化から、石裏に水が回り込まないよう、今回のようなリニューアル工事時には、常にやりかえる等の工夫が必要かなと思います。

実際にお風呂を使いだしたら、使用後には、水分をよく拭き取り、喚起を心掛けると、カビの発生や水垢の付着がかなり防げるかと思います。