施工例
黒御影石バーナー仕上げの床にワックスと塗布すると
御影石バーナー仕上げの床にワックスを塗布
あるビルの1階の黒御影石のバーナー仕上げの床にワックスが塗布してあります。
経年の汚れと石の裏面からの湿気等によりワックスの表層が剥げています。
まずは、綺麗に旧ワックス塗膜を完全剥離して、よく乾燥後に石用のウェットコートを塗布しマットに仕上げました。
ある不動産会社さんから「エントランスに敷いてある黒御影石の表面がツヤが飛んでいるんで見てもらえませんか?」という問い合わせが入りました。
現地調査をしてみると、黒御影石バーナー仕上げなのに、光沢が出ています。
塗膜タイプの仕上げ剤が塗布されているようで、一般的に多いのは、ワックス、また、最近ではガラス質のコーティング剤があげられます。
更に、黒御影石バーナー仕上げの床に塗膜性のものを塗布すると雨水等の吸上げによって、密着が悪くなり写真のような表層剥離も起きてしまいます。
ワックスであれば、正規の剥離剤があるので、繰り返し作業で何とか下地が出せるのですが、ガラスコート剤の場合は、下地処理が厄介になってきます。
手持ちのワックス剥離剤を塗布してみると、白濁してきたので、「反応しているので下地が出せそうです」と回答をして、全体の面積を測りお見積りとなりました。
本施工
まずは、全面のワックス剥離から。
何十年ものワックスが重ねてあるようで、1回の剥離作業では、黒御影石バーナー仕上げの下地が出てこないので、剥離剤を塗布後、表層を硬いブラシで軽く叩くようにして、ワックスの表面に傷をつけて剥離剤が浸透しやすくします。
それからポリッシャー洗浄を繰り返してすすいていきます。
まずは、しっかりとした下地が出てきました。
それから石用のウェットコートを塗布します。
こちらの現場は、一部地面より低い部分に位置するので、雨水が回りやすい環境にあるので、今回の仕上げは、塗膜仕上げにせずに、塗膜コートを石目に浸透させた後にタオル等できれいに拭き上げ、ツヤのないマットな仕上げで収めました
塗膜にすると、経年で剥がれる可能性が高いので、マットな仕上げであれば、裏面からの吸上げが起きても、再塗布がしやすいという利点があるためメンテナンス面でも良いかと思います。
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