施工例
御影石本磨きの壁面の下の方から濃い濡れジミが
御影石の本磨き仕上げの最下段から濡れたような濡れたシミが
あるマンションのエントランスの御影石本磨き仕様の石に濡れジミが出ています。
大規模修繕工事が始まったばかりで、取り急ぎのテスト施工で濡れジミが戻らないかのテスト施工に行ってきました。
現地調査と御影石本磨き仕上げの状況確認!
御影石の本磨き仕様の石材だから、一般的にはこのような濡れ色の現象が出ないと思っている方が多いのですが、実際の建築現場では、このように壁の最下段からの濡れ色現象が沢山見られます。
これは、地面よりも下にもぐっている最下段部分の小口より、石の裏側に回ってしまった雨水等を毛細管現象で吸い上げて出てきた濡れジミです。
更に、石が濡れたり乾いたりを繰り返して石の表層が爆裂をおこし、御影石の成分が飛び出してしまい、デコボコになっています。
こうなると対策としては、浸透性の吸水性防止剤の塗布で石目に浸透層を作ってあげて、石の表面に水分が上がってこないようにする工法があります。
しかし、浸透性吸収防止剤の乾燥時間が非常に長いこと(7日間くらいで完全乾燥)や石の裏面に溜まった雨水の量によって、濡れ色現象が止まるか、また、戻って再発してしまうかに分かれますから、現場現場によって状態が違ってくるので必ずテスト施工を行うようにします。
今回もそのテストに行ってきました。
テスト施工内容
まずは、石の表面の洗浄です。
雨水に含まれる汚れや、セメントの溶けや水溶液を洗浄で取り除いていきます
それから、洗浄だけでは取り切れないシミがありますので、それを湿布等で薄くしていきます
次に、石が表面だけでなく、中まで濡れていたり、湿気を帯びているので、簡易バーナーを使って強制乾燥させます。
石の表面が乾燥状態になってきたら、ここで浸透性吸収防止剤を塗布して、何度も追いかけ塗りをして、出来るだけ石に浸み込ませます。
本来なら、このまま自然に浸透性吸収防止剤を乾燥させるのがいいのですが、既に、石の裏側には湿気等が回っていて浸透性吸収防止剤の乾燥を待っていたら、
湿気戻りの方が早く来てしますので、最終的にも簡易バーナーで強制的に浸透性吸収防止剤を乾燥させます。
これで、しばらく様子を見ていただき、石の濡れ色現象の戻りが少なければ、本施工になっていきます。
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