施工例

大理石を玄関土間に敷いた場合、水が裏面から回ってくる所では、大理石の筋目に沿ってエフロ（白華現象）が発生することがあります。　

今回の現場は個人邸で、１階の玄関入口の土間で外部との地面の高さがあまり差が無い所なので、建物内部にも水が回ってきやすい所ではあります。

エフロの症状としては、始めは表面が粉っぽくなるだけですが、放っておくと粉が硬くなって取れなくなってきます。それと同時に大理石の表面のツヤがぼけてくるのが特徴です。

大理石は、石灰質で、酸などの洗剤が使えず、薬品洗浄が限定されてしまいますから、今回の場合は、ダイヤモンド研磨で表面のエフロを削り、更に研磨施工をして光沢を上げていきます。

一度、エフロが発生し、雨水等で裏面に水が回り続けている所では、再発する可能性があるので、

１．定期的に、今回のような工法を繰り返すか

２．雨水等の水路を見つけて、防水工事を行い水を遮断するか（水路を限定するのはかなり難しいです）

３．浸透性のコート剤で大理石の石目と筋目にコートの浸透層を作り、エフロ発生を抑えるか（これも裏面からの水分の吸上げ状態が見えないので、既存の場合は、現調とテスト施工が必要です）

のいずれかの方法で対応する必要が出てきます。