施工例
御影石のバーナー仕上げの床にまだら模様の濃いシミが
白御影石のバーナー仕上げのテラスの床から濃い濡れシミが発生
ある個人邸の庭のテラスに白御影石のバーナー仕上げを敷いたのですが、石の裏面から雨水等で濡れ色の模様が点々と出てしまっています。
洗浄とシミ抜き湿布を行い、更にプロパンバーナーで急速乾燥させて浸透性コートを塗布して、濡れ模様を目立たないくらいに仕上げました。
「庭の白御影石バーナー仕上げが、黒っぽいシミになってしまった」
ホームページをご覧のお客様から、「白御影石のバーナー仕上げをを庭に敷いて、しばらくしたら、白御影石が所々黒くなってシミに見えるのですが、現地調査をお願いします」という問い合わせが入りました。
現場の状況を聞いてみたところ、敷石の回りには芝生が植わっているようで、石の表面から、更には石の小口からも、雨水の浸入はあるみたいに想像出来ます。
白御影石のバーナー仕上げが、雨水等で裏面からの濡れ色になる場合に多いのは、
?敷石の近くに花壇等がある。
?敷石が地面よりも低い位置に敷いてある(自然と雨水が回り込む作りになっている)
?外構が窓ガラス等で仕切られている場合、外側と内側の床の高さが同じ位置、または、内側が低い場所)
以上のようなところで、石の濡れ色が多く発生しているようです。
一度、石の裏面に水が回ると裏側からの乾燥が容易ではないので、濡れ色状態は長く続きます。
白御影石バーナー仕上げの裏面からの濡れ色現象の対処施工
まずは、施工範囲の石の表面を洗浄します。
これは、詰まっている石の目を綺麗にして、通気を高めるためです。
その後に、シミの原因はセメントから溶け出したアルカリ溶液なので、こちらを抜いていく施工を行います。
今回は、湿布を何度も繰り返して、シミを抜いていきました。
ある程度アルカリ溶液のシミを取り除いたところで、次にプロパンバーナーを使って、白御影石のバーナー仕上げを乾かしていきます。
鯉シミのあったところが、回りと違和感のないくらいに乾いたところで、浸透性の吸収防止剤というコートを塗布します。
石も熱いので、すぐにコートが吸い込まれるので、何回もたっぷりと塗布して、石の上にしっかりと液だまりが残るくらいに繰り返し塗布します。
飽和状態になったところで、石の上に残ったコートを拭き上げて行きます。
その後、再度、プロパンバーナーでコートを塗布して濡れ色になっている状態を白御影石の白く乾いた状態まで火で炙っていきます。
しつこいシミ部分は、翌日にはしっかりと濡れ色が戻ってきてしまうので、上記工程を繰り返していきます。
狭い面積でしたが、石一枚に対して、5?6回の繰り返し施工をして何とか目立たないくらいに持ってくることが出来ました。
最近では、石を貼る前に、浸透性の吸収防止剤を塗布することが設計仕様に入ってくるようになってきましたので、今回のような白御影石のバーナー仕上げに
は有効な対策かなと思います。
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